インターフェース2011年4月号特集、技術解説にTOPPERSが

CQ出版のインターフェース2011年4月号が、久しぶりにTOPPERS関連の記事が満載でしたので
ご紹介しまします。

Interface(CQ出版社)

2011年4月号 特集「学んで使って楽するリアルタイムOS入門」
プロローグ 「知ってて当たり前!組み込みリアルタイムOSプログラミング」編集部
第1章 「組み込みシステムとリアルタイムOS」南角茂樹
第2章 「リアルタイムOSから得られるメリットとその特徴」杉本明加
第3章 「TOPPERS/ASPを理解して、プログラムをビルドしよう!」杉本明加
第4章 「本特集で使われる用語の解説」杉本明加
第5章 「タスクと各種ハンドラ間でデータをやりとりする方法」杉本明加
第6章 「メモリやI/Oなどの資源をリアルタイムOSで管理する方法」杉本明加
第7章 「FeliCaカードリーダーを使ったID読み取り機の制作」杉本明加
第1章 「Windows上のシミュレータでTOPPERS/ASPを動作させる」小泉義行

技術解説
「MINDSTORMS NXT用TOPPERS/JSPを使いこなす」竹内良輔

特集は、2009年5月号付属のARMマイコン基板(ARM7マイコンLPC2388)+拡張基板
に移植されたTOPPERS/ASP上でのプログラム開発がテーマです。
ビルドからデバッグ、各種サービスコールの使い方がサンプルプログラム付きで解説
されています。
FelicCaカードリーダーを用いたアプリケーションは、ソフトウェアの設計にも大きく紙面が
割かれており、筆者が作り上げていくプロセスが感じ取れる記事になっています。

また、第7章は、英国Keil社のARMマイコン()のWindows上のシミュレータで
TOPPERS/ASPのsample1を動かした記事です。
私自身も今回初めて知りました。

これとは別に、TOPPERSプロジェクトでもオープンソースのSkyEye(AT91SAM7S
プロセッサをシミュレーション)を拡張した、マルチプロセッサシミュレーション環境である、
TOPPERSカーネル向けシミュレーション環境を開発成果物として公開しています。
また、このシミュレーション環境をターゲットとしたTOPPERSカーネルも公開しています。

TOPPERSプロジェクトは、ETロボコンに特別協賛しTOPPERS賞を設け、さらにソフトウェア
プラットフォームとその教育教材の提供、教育セミナーの開催を行っています。

ETロボコン2010

「ETロボコン2010に対する取組み

MINDSTORMS NXT用TOPPERS/JSPプラットフォーム

MINDSTORMS NXT用TOPPERS/ASP+TECSプラットフォーム

今回は上記の2つのうち、NXT用TOPPERS/JSPプラットフォームの解説です。
今後、NXT用TOPPERS/ASP+TECSプラットフォームの解説もされる予定と聞いています。

それから、今年もETロボコンが開催されます。
現在、日本全国で説明会を実施中です。詳しくは以下を参照してください。

ETロボコン2011実施説明会

東海地区は2月27日(日)13:30-17:00(受付開始 13:00)、名古屋大学情報基盤センター4F演習室で行われます。

この場所は、実は昨日参加したTOPPERSプロジェクト組込みコンポーネントWGのミーティングを行ったところです。

こんな建物のところです。

\"演習室のある建物\"

また、NXT用TOPPERS/ASP+TECSプラットフォームのうちのTECSは、

TOPPERS Embedded Component System)

のことであり、TOPPERSプロジェクトが開発した組込みシステムに適したコンポーネントシステムです。

TECSとは

上記のURLにて、仕様書、ツール、教育教材が公開されています。

また、先日の記事「携帯型端末で学ぶ、はじめてのコンポーネントベース開発 」でご紹介しましたように、NEPにおいて3/10(木),3/11(金)にTECS関連の公開講座(無料)が開催されます。
こちらは、3月4日まで募集しています。

https://www.toppers.jp/TOPPERS-USERS/201102/msg00008.html
(toppers-users 3403) NEP のTECS 関連講座のご案内